ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの地下鉄で発生した自爆テロから3日後の6日、警察は容疑者宅で見つかった爆発物を処理し、事なきを得た。イタルタス通信などが伝えた。
市東部にあるアパートでの家宅捜索はこの日午前5時(現地時間)ごろに開始。事件に使用されたものと似たセロテープやアルミホイルなどが見つかり、鑑定が進められている。
家宅捜索では、併せて数人を共犯の疑いで拘束。目撃者情報によると、手錠をかけられた3人の男は全員、中央アジア出身者とみられる。
ロシア連邦取調委員会(SKRF)はこの前日、やはり中央アジア出身とみられる8人を拘束。2015年以降にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」やアルヌスラ戦線のために、戦闘員を勧誘していた疑いがあるとしている。
自爆テロは3日午後2時半ごろ(現地時間)、サンクトペテルブルク地下鉄2号線の工科大学駅とセンナヤ広場駅の間を走っていた車内で発生。実行犯を除く死者は13人で、うち3人は10代、6人は20代だった。当局はDNA鑑定の結果、実行犯をキルギス南西部オシ(Osh)で生まれたアクバルジョン・ジャリロフ容疑者(22)と断定している。
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