フィリピンの外食最大手ジョリビー・フーズ(JFC)は3日、欧州に初進出すると発表した。シンガポールのブラックバード・ホールディングスと組んで、イタリアに1号店を開業する。
ブラックバードは食品・飲料、農業、バイオテクノロジーなどの分野に投資する企業。JFCは、子会社ゴールデン・プレートがブラックバードとシンガポールに合弁会社を設立し、同社を通じてイタリア市場に進出する。合弁会社の出資比率はゴールデン・プレートが75%、ブラックバードが25%となる。
合弁会社はイタリアに全額出資子会社を設置し、同国事業を運営する。当初の投資額は100万ユーロ。
JFCはイタリアに多くのフィリピン人が居住していることから、欧州初の進出先として同国を選んだと目されている。地元紙インクワイラーによると、JFCの創業者トニー・タン・カクチョン氏は、「1号店はミラノ中心部の観光スポット、ドゥオーモ大聖堂の近くに設置する予定」と述べた。今年9月の開店を見込んでいる。
JFCはスパゲティやフライドチキンなどを提供する旗艦ブランド「ジョリビー」や、中華料理「チャウキン(超群)」、フィリピン風バーベキュー「マン・イナサル」などを運営している。2月末時点の店舗数は国内が2,670店、海外が620店に上る。【NNAフィリピン】
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。