欧州で麻疹が流行=ワクチン接種率低下で

欧州で、予防ワクチン接種率が低い国を中心に、麻疹(はしか)が流行している――。世界保健機関(WHO)欧州地域事務局のヤカブ局長の話として、BBC電子版などが28日伝えた。

欧州では1月、559件の麻疹感染が確認されたが、2月の新規感染者も急増しているという。WHOは人口全体を保護するために必要とされるワクチン接種率の基準値を95%に設定しているが、感染者の大部分は、接種率が基準値を下回るフランスやドイツ、イタリア、ポーランド、ルーマニア、スイス、ウクライナに在住している。中でもイタリアでは今年1月だけで感染件数が200件超に上ったほか、ルーマニアでは過去1年間に3,400件以上の感染が確認されており、17人が死亡している。

これらの国で接種率が低い原因の一つは、子どもへのワクチン接種を見合わせる親が増えてきていることがある。イタリア保健省は先に、麻疹の流行は、麻疹と流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンと自閉症との間に関連性があるとの誤解が広まり、親が子どもにワクチン接種させないことが主因との見解を発表した。また、フランスでは接種手続きが煩雑なことから接種しそびれるケースが増えているという。

麻疹はウイルスが原因で発症。感染性が非常に高く、発症すると1,000人に1人が死亡するとされる。ヤカブ局長は現在の欧州における渡航状況をふまえると、欧州全域で感染の可能性を除去できないとし、ワクチン接種を呼び掛けている。


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