英国の観光スポットの2016年入場者数ランキングで、大英博物館が9年連続で首位に立った。ただ、ロンドン中心部では数十万人規模で来場者が落ち込んだ施設が目立ち、ロンドンがテロ攻撃の「次なる標的」となる可能性が懸念されたとの見方がある。リーディング・ビジター・アトラクションズ協会(ALVA)が27日発表した最新調査で明らかになった。
大英博物館の昨年の入場者数は約642万人と、前年比5.9%減少した。ナショナル・ギャラリーは6%増の626万人超で前年と同じく2位だった。テート・モダンは584万人弱と大きく23.9%伸び、3位に付けている。
ロンドンの観光スポットは全体で0.1%のプラスにとどまった一方、英国全土では7.2%拡大。スコットランドは、181万人超(16%増)が訪れたスコットランド国立博物館を筆頭に全体で15.6%伸びている。
ALVAのバーナード・ドノヒュー会長は、ブリュッセルやパリ、仏南東部ニースなどで発生したテロ事件を受けて、観光客が主要な都市を訪れることをためらう傾向にあると指摘。「国内外の観光客が、ロンドン中心部や中心地にある観光スポットに対する安全上の懸念を抱いている」と説明した。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。