ブルガリア議会(一院制、定数240)の総選挙が26日に実施され、親欧州連合(EU)で中道右派の与党「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」が得票率32.7%で勝利した。新露派の野党・社会党は27.2%で第2党となった。今後はGERBを率いるボリソフ前首相による連立交渉が注目されるが、難航が予想されている。
GERBは95議席を獲得する見通しで、11議席が上乗せされる格好。一方の社会党は80議席と2倍以上に躍進する見込み。「統一愛国者連合(UP)」が得票率9.1%で第3党となり、少数民族のトルコ系の政党「権利と自由運動(MRF)」の9%をわずかに上回った。
ブルガリアでは昨年11月の大統領選で、新露派の野党・社会党が推すラデフ氏が当選。これを受け、GERBを率いるボリソフ前首相が引責辞任し、今回の前倒し選挙が実施される運びとなっていた。
ブルガリアは北大西洋条約機構(NATO)の一員だが、社会党は選挙に勝てばロシアとの連携を強める方針を掲げていたため動向が注目されていた。なお、社会党は連立の可能性を否定している。
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