オーストリア政府は23日、自主的な国外退去難民への給付金を2倍にすると発表した。同国は2019年までに5万人の難民申請者を送還することを目指しており、取り組みを加速させたい考え。ザ・ローカルが伝えた。
給付金はこれまでの500ユーロから1,000ユーロに引き上げられ、長期居住許可の取得が難しいイラク、イラン、アフガニスタンおよびサブサハラ諸国からの難民が主な対象となる。バルカン諸国からの難民は対象とならない。現時点では、国外退去の意思を示した難民申請者のうち先着1,000人に給付される。2016年にオーストリアから国外に退去した難民の数は1万700人で、うち5,800人は自主的に退去した。
オーストリアでの難民申請件数は、2016年は4万2,073件で2015年の約9万件から半減しているものの依然として高水準のまま。オーストリア政府は、2017年の難民受け入れ人数を3万5,000人に限定している。
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