小切手の現金化に必要な日数が、現在の最大6営業日から1営業日に短縮される。紙ベースではなくデジタル画像を用いることで、輸送にかかる時間が不要となるため。英国の小切手決済システムを管理する業界団体チェック・アンド・クレジット・クリアリング・カンパニー(C&CCC)が22日明らかにした。
新しい小切手決済方法は、小切手の振出人が小切手のデジタル写真を撮って金融機関に送り、金融機関側はそれに基づいて決済を行う。10月30日から一部の銀行および住宅金融組合で導入され、2018年後半にはすべての銀行と住宅金融組合でサービスが開始される見通し。また、デジタル画像を撮ることが難しい利用者のために、従来通り紙ベースの小切手を使用した決済方法も利用できる。
近年、小切手の使用は減少しているものの、英国では昨年も4億7,700万ポンドの小切手が振り出された。また2010年には、小切手決済を2018年までに廃止する計画が持ち上がったが、世論や国会議員からの反発を受けて撤回されている。
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