オランダ総選挙、与党・自由党が第1党維持

オランダで15日、下院(定数150)選挙の投開票が行われ、ルッテ首相率いる中道右派・自由民主党(VVD)が33議席を獲得して第1党を維持した。移民排斥やEU離脱を訴える極右・自由党(PVV)は伸び悩み、20議席と5議席増やしたものの第2党にとどまった。

議席は各党の得票率に応じて配分される。VVDは第1党となったものの8議席減らした。3位は共に19議席を獲得したキリスト教民主同盟(CDA)と民主66党(D66)で、それぞれ6議席、7議席増やした。グリーンレフト(GL)は10議席増の14議席と躍進し、1議席減の社会党(SP)と並んだ。VVDと連立を組んでいた中道左派・労働党(PvdA)は9議席と29議席減らした。投票率は80%を超えて30年ぶりの高水準となった。

今回の選挙は、4~5月のフランス大統領選や9月のドイツ総選挙を控えた欧州で、極右政党の躍進を見極めるうえでの試金石とされていた。今回の結果を受けて、オランド仏大統領やメルケル独首相、スペインのラホイ首相など欧州の首脳から祝意が寄せられている。PVVは、一時は世論調査で首位に立って第1党になるとの予想も出ていたが、選挙戦終盤で失速し支持率を下げた。

ルッテ首相は、「オランダ国民は間違ったポピュリズムを拒否した」として勝利を宣言。一方、PVVのウィルダース党首は、「望んでいた30議席には届かなかったが議席を増やした」として、愛国的な動きは止まらないと強調した。

これからVVDを軸に連立交渉が始まるが、ルッテ首相はPVVとの連立を完全否定している。親EU政党で政策の近いCDAやD66との連立を模索するとみられるが、3党の議席を合わせても過半数には届かないため、4党目の協力が必要になる。キリスト教連合(CU)やGLが候補に挙げられているが、連立協議は長引くことが予想されている。


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