ラトビア政府は、ベラルーシとの国境に高さ2メートル以上、長さ数十キロメートルのフェンスを設置する方針だ。不法移民の流入阻止が狙い。国境警備隊トップの話として、LETA通信が伝えた。
ラトビアとベラルーシは176キロメートルにわたり国境を接しているが、フェンスが設置されるのは特に不法移民の流入が激しい箇所という。建設業者の応札は20日まで受け付けており、来年か2019年の着工を予定している。
ラトビアは2015年、ロシア国境でもフェンスの設置を開始。高さは2.7メートル、総延長は92キロメートルに及び、今年2月時点で23キロメートル分が完成した。
ラトビア政府は国境警備隊の増員も検討しており、不法移民対策に2020年までに8,000万ユーロを投じる方針だ。
なお隣国リトアニアは1月、ロシアの飛び地カリーニングラード州との国境にフェンスを設置する計画を明らかにした。防衛力の強化が狙いで、背景には、ロシアがカーリングラードでの軍事力増強を進めていることや、ロシアへの抑止力として頼みにしてきた米国で親露派とされているトランプ氏が大統領に就任したことがある。
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