ハンガリー議会(一院制、定数199)は7日、子供を含む全難民申請者を南部のセルビアとの国境に並べられた貨物コンテナに収容する法案を賛成多数で可決した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や人権団体は国際法や欧州連合(EU)の基本原則に反するとして懸念を表明している。
同法案は難民申請の審査期間中、収容者が周辺を歩き回ったり、無断で出国することを禁じる内容。申請却下に対する不服申し立ては3日以内に処理し、難民認定を受けられなかった申請者には場合により収容コストを自ら負担させる。
オルバン首相はこうした強硬措置について、欧州で最近、移民が起こしたテロへの対応と説明。「欧州全体がテロの脅威に対しより安全になる」と正当性を主張している。また難民の流入を「トロイの木馬」と呼び、「わが国の国境を守る力を世界に見せれば、不法入国を試みる者はいなくなる」と話している。
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