若者を中心とする反五輪団体「モメンタム運動」が政党を結成する。2018年総選挙で議席獲得を目指す。地元オンライン紙24.huが5日伝えた。
それによると、モメンタムは4日、全会員による総会を開催し、政党結成を決議した。政党名は「モメンタム運動」を維持。モメンタムの主導者アンドラス・フェケテ=ジェール氏を任期1年間の初代党首に選出し、2018年総選挙に向けたキャンペーンに乗り出す。モメンタムは全106選挙区で候補者を擁立する方針で、第1党に躍り出たい考えだ。
モメンタムは2015年春の結成。2024年夏季オリンピック(五輪)のブダペストへの招致に強く反対し、住民投票の実施に必要となる数のおよそ2倍に当たる26万6,000人超の署名を集めた。これを受け、政府は先月、夏季五輪の招致を断念する決断を下している。
ブダペスト市はかねて2028年夏季五輪開催地への立候補を検討していたが、4年前倒しで招致レース参加に踏み切った。中東欧初の開催国を目指していたものの、巨額の五輪開催費が社会保障に及ぼす影響への懸念がこれを阻んだ格好だ。
なお、国際オリンピック委員会(IOC)は、9月に2024年の開催地を発表する予定。2024年五輪をめぐっては、これまでにローマ、独ハンブルク、米ボストンなども立候補を取りやめており、残されているのはパリとロサンゼルスの2都市のみとなっている。
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