英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の客室乗務員が、3月3~9日に7日間のストライキを決行する。賃上げ交渉をめぐるもので、年初からのスト日数は計26日間に達する見込み。
BAはこれまで、欠員を補うために他社のチャーター機や機体と客室乗務員などをセットで借りる「ウェットリース」を利用してストの影響を回避。今回も全ての乗客が目的地に到着できるとしている。
BAの親会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が先に発表した2016年通期決算によると、純利益は前年比29.3%増の19億9,000万ユーロに上った。英最大労組ユナイトは、大幅な増益を達成している以上、労使交渉の解決に向けて低賃金に対処するべきだと主張している。
ストは、長距離便と短距離便の両方での乗務を担う雇用契約の客室乗務員の賃上げをめぐるもの。会社側は年間の給与が2万1,000ポンド超としているが、実際は初任給1万2,192ポンドにフライト1時間当たり3ポンドが上乗せされる形となっている。労組によると、平均年収は1万6,000ポンドにとどまる。会社側は昨年末、1年目に2%、2~3年目にそれぞれ2.5%の賃上げを提案したが、労組はこれを拒否した。[労務]
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