欧州委員会は23日、2016年の欧州連合(EU)加盟国の農業食品の域外輸出高が1,307億ユーロとなり、前年から1.3%増えて過去最高の水準に達したと発表した。
輸出高を相手先別に見ると、トップは米国で206億ユーロ。これに中国(114億ユーロ)、スイス(78億ユーロ)、日本(58億ユーロ)が続く。ロシアは56億ユーロと、前年の4位から5位に後退した。同国はEUからの農産物を一部禁輸した影響で近年、順位を落としている。一方、輸出高の伸びが金額ベースで最も大きかったのは、米国(12億6,000万ユーロ)と中国(10億6,000万ユーロ)だった。
輸出品目別では、ワイン・サイダー・酢が107億ユーロで最も多く、2位はスピリッツ・リキュールの102億ユーロ。輸出高の伸びが目立ったのは豚肉とオリーブ油で、それぞれ1年前から12億8,000万ユーロ、4億2,500万ユーロ増えた。
一方、農業食品の輸入高は全体で1,120億ユーロと、こちらは1.5%減少した。この結果、農業食品の輸出超過額は188億ユーロとなり、1年前の153億ユーロから黒字が拡大。農業食品はEUの貿易黒字全体(393億ユーロ)の約48%を占めている。
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