オランダの第2院(下院に相当、定数150)は21日、一定の条件下での大麻の商業栽培を認める法案を、77対72の僅差で可決した。成立にはさらに第1院(上院、定数75)の承認が必要だが、第2院で反対票を投じた政党が多数派を占めるため、可決は困難とみられている。BBC電子版などが伝えた。
同国では、大麻は厳密にはまだ違法だが、1976年の法改正で5グラム以下の所持が処罰の対象から外された。しかし個人での使用を目的とした少量の栽培を除き、その生産は違法とされてきた。そのため、少量の大麻を合法的に販売する約600店の「コーヒーショップ」は、仕入れをしばしば闇ルートに頼らざるを得ないという歪んだ状況が生まれている。
中道政党の民主66(D66)が提出した今回の法案は、こうした立法の矛盾の解消に向けたもので、大麻の栽培を政府の管理下に置くことを目指す。
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