英国で2016年に時間通りに到着した列車の本数が、過去10年で最低水準となった。全体の12.3%が定時運行に失敗した。英鉄道規制庁(ORR)が公表した全国の鉄道の遅延率を元に、プレス・アソシエーション(PA)が伝えた。
通勤列車は予定時刻から5分以内、長距離列車は10分以内の到着であれば遅延と見なさない。昨年の遅延率は、2006年9月までの12カ月間で記録した12.5%以来の高水準だった。特に、従業員によるストライキが頻発したサザン・レールを運営するゴーバイア(Govia)・テムズリンク・レールウェイ(GTR)の遅延率は25.4%に達している。
加えて、運休または30分以上遅延した便の割合は3.8%に達し、2003年以降で最悪となった。
業界団体のレール・デリバリー・グループ(RDG)は、ロンドンと英南東部では、鉄道網の混雑やストの長期化、改修工事に伴う遅延などが重なり、定時運行率に大きな影響を与えたと分析している。[労務]
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