英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の客室乗務員が、22日から再び4日間のストライキを決行する。賃上げ交渉をめぐるもので、17~20日のスト直後に追加で実施する。経営幹部は交渉継続の可能性を否定しているが、最大労組ユナイトは「圧力をかけ続ける」ことが目的だとしている。
BAは、ロンドンのガトウィック空港やシティー空港の発着便は通常通り運航するほか、ヒースロー空港も全体の約1%に影響があるのみだと強気の姿勢を崩していない。ただ、BAは欠員を補うために他社から機体と客室乗務員などをセットで借りる「ウェットリース」を利用しており、これには1時間当たり2,000~3,000ポンドかかるため、労組は非難の声を強めている。
客室乗務員は既に、年初から計11日間のストを決行。5~11日に実施した計6日間のストでは34便がキャンセルとなったものの、BAによると全ての乗客が目的地に到着した。
ストは、長距離便と短距離便の両方での乗務を担う雇用契約の客室乗務員の賃上げをめぐるもの。求人広告では初任給が年間2万1,000~2万5,000ポンドとなっているが、実際は基本給1万2,000ポンドにフライト1時間当たり3ポンドが上乗せされる形になっている。ユナイトによると、年収の平均は1万6,000ポンドだという。[労務]
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