英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の客室乗務員が、17~20日に計4日間のストライキを決行する方針だ。賃上げ交渉をめぐって今年4回目の実力行使となる。最大労組ユナイトが明らかにした。
5~7日と9~11日のストでは30便以上がキャンセルとなったものの、客室乗務員の振り替えやチャーター便を充てるなどし、全ての乗客が目的地に到着した。会社側は今回もフライトの通常運航に努めており、緊急時の対応計画を14日に発表する予定だ。
ストは、長距離便と短距離便の両方での乗務を担う雇用契約の客室乗務員の賃上げをめぐるもの。求人広告では初任給が年間2万1,000~2万5,000ポンドとなっているが、実際は基本給1万2,000ポンドにフライト1時間当たり3ポンドが上乗せされる形になっている。
会社側は交渉の初期段階で1年目に2%、2年目と3年目に2.5%の賃上げを提示したが、労組は税引き後の手取り額に換算すると月額20ポンドの上乗せにしかならないとして拒否している。労組は今回のストで会社側に交渉の継続を促す狙いだが、経営幹部は交渉の余地はないとしている。[労務]
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