ルーマニア議会、内閣不信任案を否決=デモ続行

ルーマニア議会は8日、最大野党の中道右派・国民自由党(PNL)と新党のルーマニア救出同盟(USR)が提出した内閣不信任案を否決した。中道左派の与党・社会民主党(PSD)と、これを支持する自由民主同盟(ALDE)が棄権する中、賛成票が可決に必要となる233票に満たなかったため。これを受け、再び大規模なデモが計画されている。BBC(電子版)などが伝えた。

今回の内閣不信任案は、汚職で収監された一部高官を釈放する緊急令を発令したことをめぐり、大規模な反政府デモが起こっていることを受けたもの。同緊急令はその後撤回されたが、国民の間で政府への不信感が高まり、内閣の総辞職を求める抗議活動が続いている。9日にはこの緊急令作成に携わったフローリン・ヨルダケ法相が辞任。PSDは新たな法相候補を擁立し、ヨハニス大統領の承認を得る必要がある。

緊急令は議会を通過せずに首相が発令できる。PSDのグリンデアヌ首相は1月末に、汚職による収監は損失額が4万4,000ユーロ以上に上る場合に限るとし、これを下回る場合は収監者を釈放するという緊急令を発令した。ただ、これによりPSDのドラグネア党首などが恩恵を受ける見通しであることから、多くの国民がこれに強く反発していた。


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