トルコで5日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に関与している疑いのある人物を取り押さえるため、一斉捜査が実施された。これにより、6日までに容疑者750人超の身柄を拘束した。トルコ内務省の発表を元にAFP通信などが伝えた。
それによると、トルコでは5日、アンカラやイスタンブール、シリア国境のガズィアンテプ(Gaziantep)、シャンルウルファ(Sanliurfa)を含む29県で強制捜査が行われた。初日には容疑者約450人が逮捕されたが、その後、拘束者が増えている。容疑者には多数の外国人が含まれるという。
アナドル(Anadolu)通信によると、警察当局は家宅捜査でIS関連書類やデジタルデータ、火器などを押収した。当局によると、ISはトルコで「扇情的な攻撃」を仕掛けるための方法を模索しており、国内で積極的にIS戦闘員を募集している。IS本部との接触は紛争地帯で行われているとみられている。
トルコでは元旦未明にイスタンブールのナイトクラブで銃乱射事件が起き、39人が死亡。その後、ISが犯行声明を出した。容疑者はアフガニスタンで訓練を受けたウズベキスタン人の男で、1月半ばに逮捕された。当局はこの男がトルコ国内のISの動きを知る鍵になるとみている。
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