ロンドン地下鉄(LU)で5~8日に再びストが実施される。運輸関係労働組合(RMT)が駅係員の削減に抗議して呼び掛けたもので、3,000人以上が参加する見通し。特に6日朝と7日夕方のラッシュアワーには市中心部で事実上の全線不通となる恐れがある。この問題をめぐっては1月上旬にも24時間ストが実施されている。
影響を受ける路線などは明らかにされていない。ロンドン交通局(TfL)によると、5日夜8時から翌6日午後4時はロンドン中心部ゾーン1を中心に多くの駅が閉鎖され、運行本数が大幅に縮小される。7日は早朝にいったん通常運行が再開されるものの、正午には再び本数が減らされ、7日午後8時から翌8日午前7時までは全線不通となる見通し。通常運行が再開されるのは、8日の午前9時ごろとなる見込みだ。
RMTはかねて900人近い駅係員の削減により乗客の安全が脅かされていると主張。英紛争解決機関ACAS(助言あっせん仲裁サービス)の仲介でTfLと交渉を行っていた。TfLは200人の職場復帰に合意したものの、RMTは要求を下回るとしてスト再決行を決めた。今後の展開次第では3月にも再びストを行う構えだ。[労務]
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