ストックホルム市内で1月29日、北京並みの大気汚染レベルが計測されていたことが、同市環境局の大気汚染・騒音分析部門の最新統計により明らかになった。中欧諸国から流れ込んだ汚れた空気が天候のせいで停滞したため。
同部門は、浮遊粒子状物質(PM)のうち粒径が2.5マイクロメートル以下のPM2.5(微小粒子状物質)などの大気中濃度を定点計測している。それによると、この日は特に、目抜き通りのホルンスガタン(Hornsgatan)やヘーグビク(Haggvik)駅周辺で大気汚染が悪化した。
同部門の担当者はザ・ローカルに対し「市内ではこの日、大気汚染物質の濃度が約8時間にわたり北京並みに高まった」と説明。ただ、こうした状態が長期間続く北京と異なり、ストックホルムでこれほど悪化することはごく稀としている。大気汚染の原因としては、近隣諸国の影響や降水量の少なさに加え、道路表面の損傷や冬用タイヤの使用により粉じんが舞い上がることもあるという。[環境ニュース]
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