2018年に総選挙が予定されるハンガリーで、オルバン首相の支持率が4割弱を獲得し、首相候補のトップを独走している――。ハンガリーの非営利調査会社ネーゼーポント(Nezopont)研究所が26日公表した最新の世論調査でこうした傾向が明らかになった。
調査は1月20~23日、成人1,000人を対象に行われた。それによると、回答者の37%が、ハンガリー市民連盟(FIDESZ)を率いるオルバン首相の支持を表明。オルバン氏以外の首相候補者の支持率の合計を上回った。
第2位につけたのは、欧州連合(EU)懐疑主義や移民排斥などを掲げる極右政党「より良いハンガリーのための運動(ヨッビク)」のヴォナ党首。ただ、支持率は8%と大差をつけられている。次いで、ハンガリー社会党(MSZP)のボトカ党首が7%を獲得した。野党の民主連合(DK)を率いるジュルチャーニ元首相の支持率は5%、緑の党の「新しい政治の形(LMP)」のサール党首の支持率は2%だった。
中道右派のFIDESZは2014年に行われた前回の総選挙で大勝。キリスト教民主国民党(KDNP)と組んで、オルバン政権は2期目に突入した。同首相は政府権限の強化と中央集権化を進める一方、難民問題に奔走。1年前に実施された世論調査では、連立与党の支持率は33%に上り、最大野党ヨッビクの12%を大きく引き離した。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。