2016年にスウェーデンを訪れた外国人観光客の宿泊施設の延べ宿泊数が1,390万泊となり、北欧トップを維持した。ただ、伸び率は他の北欧諸国と比べ振るわなかった。欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットが24日、明らかにした。
スウェーデンの国外客の宿泊数は、前年から3.1%増加した。ただ、伸び率は、アイスランド(18.5%)、ノルウェー(11.4%)、デンマーク(4.6%)に及ばなかった。北欧諸国の中では、フィンランドのみ伸び率が1.9%にとどまり、スウェーデンを下回った。
ニュースサイトのザ・ローカルによると、スウェーデンの観光地では北部ノールボッテン地方への関心が高く、英国人観光客数は2010年からこれまでに約2倍に膨らんだほか、ドイツ人観光客も50%増えている。中でも、オーロラ観測や、ユッカスヤルヴィ(Jukkasjarvi)にある氷でできた「アイスホテル」の人気が追い風となっている。
EU加盟28カ国では、2016年の国外客の延べ宿泊数は13億1,200万泊と、前年から3.6%増えた。国別に見ると、最も多いのはスペインで2億9,430万泊。これにイタリア(1億9,570万泊)、フランス(1億2,180万泊)、英国(1億1,980万泊)が続く。前年比では、ブルガリアが21%増と最も伸びたほか、スロバキア(15.6%増)、ポーランド(13.1%増)、キプロス(12%増)、スロベニア(10.3%増)が2けたの伸びを示した。
国外客による宿泊数の割合が最も高いのはマルタ(96%)で、これにキプロス(95%)とクロアチア(93%)、ギリシャ(79%)が続く。逆にルーマニア(19%)やドイツ(20%)は低く、国内客が大半を占めている。
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