イタリア中部のアペニン山脈グランサッソ(Gran Sasso)にあるホテルで18日夜(現地時間)、雪崩が発生し、最大30人が生き埋めとなっている。悪天候の影響で救助活動は難航しており、死者は多数に上る恐れもある。一帯は連日の大雪に見舞われていたことに加え、この日はマグニチュード(M)5規模の地震が立て続けに起きていた。ロイター通信が伝えた。
雪崩の発生現場は、アブルッツォ州中部のファリンドラ (Farindola)にある4階建てホテル付近。雪の固まりが壁を打ち抜くなどして、建物の一部が崩壊した。当時、宿泊客が少なくとも22人滞在していたほか、複数の従業員もいた。
ホテルへの道は雪で閉ざされており、救助部隊の第1陣がスキーで移動して到着したのは19日午前4時半ごろ。夜明け後はヘリコプターも現場に向かい、救助隊員が掘り出し作業に当たった。
グランサッソを含む一帯は国立公園に指定されており、現場周辺はスキーリゾートとしてイタリア人観光客に人気が高い。18日の地震はアマトリーチェ(Amatrice)付近を震源とし、午前10時25分ごろに発生した最初の揺れから6時間以上にわたって断続的に続いた。[環境ニュース]
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