イタリア中部で18日午前(現地時間)、マグニチュード(M)5規模の地震が1時間以内に3度発生した。いずれも震源地はラツィオ州アマトリーチェ(Amatrice)付近で、約100キロ離れた首都ローマでも強い揺れを観測。ジェンティローニ首相によると死傷者は確認されていない。ANSA通信などが伝えた。
最初の地震は午前10時25分ごろに発生し、M5.1~5.3を記録。最も大きかったのは11時15分ごろに起きた2度目で、ヨーロッパ地中海地震学センター(EMSC)によるとM5.7だった。その約10分後にはM5.3の3度目の地震が起きた。揺れは主にアブルッツォ州とラツィオ州、マルケ州で観測された。
震源地付近では1日半にわたって大雪が降っており、イタリア赤十字社は、アマトリーチェの集落で数十人が家屋に取り残されたほか、建物が崩れたとの報告もあるとしている。
イタリア中部では昨年8月、約300人が犠牲になった地震が発生。特にアマトリーチェ、アックーモリ(Accumoli)、ペスカーラ・デル・トロント(Pescara del Tronto)で被害が大きかった。その後も強い地震が断続的に起きている。[環境ニュース]
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