リトアニア、ロシアとの国境にフェンス設置へ

リトアニア政府は、ロシアの飛び地カリーニングラード州との国境にフェンスを設置する計画を明らかにした。防衛力の強化が狙い。背景には、ロシアがカーリングラードでの軍事力増強を進めていることや、ロシアへの抑止力として頼みにしてきた米国で親露派とされているトランプ氏が大統領に就任することがある。BBC電子版などが17日伝えた。

フェンスが設置されるのは、ロシア国境の南端となるビスティティス(Vistytis)から、バルト海に繋がるネマン(Neman)川に至るまでの国境線で、総長130キロメートル。高さ2メートルのフェンスの設置費用はおよそ3,000万ユーロで、うち360万ユーロをリトアニア政府が、残りを欧州連合(EU)などが負担する。フェンスは年末までに完成する予定。

リトアニアのミシューナス内相はフェンスの設置について、「ロシアによる挑発や密輸の防止につながる」と説明。ロシアによる挑発例としては、ロシア連邦保安庁(FSB)が2014年、国境付近でエストニア警察の調査員をスパイ容疑で拘留した事件に言及した。

ロシアによる2014年のクリミア併合を受け、リトアニアは徴兵制を再開したほか、2018年までに国防予算を対国内総生産(GDP)比2%に引き上げようとしている。今年2月には北大西洋条約機構(NATO)との取り決めにより、ドイツから最大1,000人がリトアニアに派兵される予定。

ロシアの脅威をめぐっては、NATOはバルト地方とポーランドに計4,000人の派兵を決めている。また、EUはベラルーシの対露国境警備の近代化に向け、2,500万ユーロの援助を行っている。


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