オーストリアでの難民申請件数が急減している。2016年の累計は4万2,073件と、2015年の約9万件から半減した。内務省の発表を元に、オーストリア通信などが16日伝えた。
それによると、全体の約65%に当たる2万7,254件は昨年中に受理されたが、残りの1万4,819件に関しては今年に審査が行われる。うち1万2,987件は、難民が最初に到着した加盟国で難民申請を行うことなどを定めた「ダブリン2」規則が関係しているという。また、昨年は2014年と比べると49.9%、2013年からは140.4%増加しており、ソボトカ内相は「依然として高水準」とコメントした。
オーストリア政府は、2015年に全人口の1%に当たる約9万人が難民申請を行ったことを受け、昨年は受け入れ人数を3万7,500人に限定し、基準も厳格化した。新基準では、受け入れる難民を他の通過国で身の危険がある場合か、既に親族などが同国内にいる場合に限定している。
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