• 印刷する

スイスのムスリム夫妻、娘の水泳欠席で敗訴

欧州人権裁判所は10日、スイスのイスラム教徒の夫妻が男女共学校に通う娘に水泳の授業を受けさせずにいる問題をめぐり、罰金を命じたバーゼル市当局を支持する判断を下した。

訴えを起こしていたのは、10代の2人の娘を持つ同市在住のトルコ系スイス人夫婦。男子生徒と一緒に泳ぐことは信仰に反するとして娘の出席免除を求めたのに対し、学校側は思春期に達していない女子生徒の欠席は認めないとしていた。

しかし、両親がこれを受け入れず、スイス当局は親の義務違反に相当する行為として、罰金1,400スイスフラン(1,380ドル)を言い渡していた。その後、夫妻は思想、良心、宗教の自由を定めた欧州人権条約9条を根拠に欧州人権裁に訴えていた。

欧州人権裁は今回、学校が出席免除を認めないのは「宗教の自由への干渉」と認めつつも、スイスの共学カリキュラムは異文化の生徒が社会的に排除されるのを防ぐのが目的であり、正当化されると結論付けている。


関連国・地域: EUスイストルコ
関連業種: マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

スイスの右派国民党、支持率30%に上昇(12/05)

ノバルティス、米同業とライセンス契約(12/04)

サノフィ、北京の生産拠点へ10億ユーロ投資(12/04)

チューリヒ、駐在員が最も住みやすい都市に(12/04)

ホルシム、ナイジェリア事業を中国社に売却(12/03)

シコール、米OEPが出資比率引き上げ(12/02)

天候保険ポンチョ、55万スイスフラン調達(11/29)

ネスレ、ハンガリーに太陽光発電所を新設(11/29)

スイス証取、新CEO指名(11/29)

スイス製薬イドルシア、最大270人削減へ(11/28)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン