アイスランドで10日、中道右派の独立党と復活党、「明るい未来」の3党が連立政権の樹立で合意した。欧州連合(EU)への加盟をめぐり政策に隔たりがあったものの、加盟の是非を問う国民投票を実施することで歩み寄った。ロイター通信などが伝えた。
昨年10月末に実施された議会(一院制、定数63)選挙では、独立党が21議席を獲得して第1党になったほか、復活党が7議席、明るい未来が4議席を得て3党では過半数をわずかに上回る32議席を確保している。3党は11月に連立協議を行ったものの決裂。その後、左翼環境運動と海賊党の連立交渉も不調に終わったため、再び独立党を中心に協議が進められていた。
EU加盟に対しては独立党が反対し、復活党と明るい未来が支持を表明している。国民投票の実施をめぐっては、まず独立党と復活党が合意し、これを明るい未来が支持する形で合意がまとまった。アイスランドは金融危機後の2009年にEUへの加盟を申請したものの、加盟交渉を棚上げしたままとなっている。
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