4月23日のフランス大統領選第1回投票を控え、マクロン前経済・産業・デジタル相の人気が徐々に高まっている。かねて最有力候補と目されてきた中道右派候補のフィヨン元首相との比較では支持率が55%と、13ポイント上回った。仏世論調査会社オドクサ(Odoxa)の最新調査で、こうした現状が浮き彫りになった。
調査は、フィヨン氏の支持率を他の候補者と比較。極右政党・国民戦線のルペン党首とは、64%対34%と最大の優位を保ったが、左翼党のジャンリュック・メランション共同党首とは57%対41%と、リードが縮小。1月末に予定される中道左派の大統領予備選に出馬する与党・社会党のバルス前首相との比較では、49%対48%と支持率は拮抗(きっこう)している。
フィヨン氏の支持率は昨年11月以降で12ポイント低下。同氏に対する否定的な見方は今回、57%に上っている。
マクロン氏は、オドクサが昨年12月に公表した政治家の支持率ランキングで35%と初めて首位に浮上し、2位のジュぺ元首相を2ポイント上回った。
大統領選の決選投票は5月7日に行われる。
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