英格安航空大手イージージェットは15日、2020年までに新規採用するパイロット候補生の20%を女性とする方針を明らかにした。2015年10月に導入した女性パイロットの登用促進プログラム「エイミー・ジョンソン・フライング・イニシアチブ」の一環。プログラムが順調なことを踏まえ、目標を引き上げた格好だ。
イージージェットでは、2015年9月通期の新規採用パイロットのうち、女性が占めた割合はわずか6%。パイロット業界全体で見ると5%にとどまった。ただ、プログラム導入1年目に女性パイロットの応募数は600人超に膨れ上がり、うち33人を採用。女性の新規パイロットの割合を2年後に12%に倍増するとした当初の目標を1年前倒しで達成した。今回新たに設定した目標を達成するためには、2020年までに年間約50人の女性パイロットを新規採用する必要がある。
世界の商業パイロットのうち女性が占める割合はわずか3%。うち機長を務めているのは450人にすぎない。現時点のイージージェットの女性パイロット数は164人で、うち62人が機長を務めている。
なお、プログラム名のエイミー・ジョンソン氏は1930年に英国からオーストラリアへの単独飛行を成功させた女性飛行家。イージージェットはこの日、プログラムの認知度を高めるため、同社が保有する旅客機の1つに同氏の名前を冠している。[労務]
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