欧州連合(EU)理事会は2日、EU全域で公共の無料Wi―Fi(ワイファイ)サービスの提供を促す計画を採択した。庁舎や公園、図書館などの公共スペースで「WiFi4EU(ワイファイ・フォー・EU)」のブランド名でサービスを展開するため、資金援助を行う。
EUは域内の6,000~8,000カ所の地方自治体を対象に、無線アクセスポイントの設置費用を全額補助する。来年夏に補助金の申請受け付けを開始する予定。補助金は総額1億2,000万ユーロを見込み、域内の運輸・通信・エネルギーのネットワーク・インフラ整備に向けた「コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティー(CEF)」から拠出する。サービスの運営費用は、自治体などの運営主体が負担する。
欧州委員会のユンケル委員長は9月に行った新年度の施政方針演説で、「WiFi4EU」計画を打ち出していた。欧州委員会のギュンター・エッティンガー・デジタル経済・社会担当委員は今回、「コネクティビティーは欧州デジタル化の最大の要件」とした上で、「地方か都市部かを問わず、全欧州市民が質の高いインターネット接続を享受するべき時が来ている」と話している。[EU規制]
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