• 印刷する

製菓キャドバリー、フェアトレード認証を自前に

米食品大手モンデリーズ(Mondelez)・インターナショナル(旧クラフト・フーズ)は、英国とアイルランドで販売する傘下のチョコレートブランド「キャドバリー」のフェアトレード認証を、従来の国際基準から自前の「ココアライフ」に一本化する方針だ。これを受け業界では、国際認証ラベルを使用しない企業が増え、基準が損なわれるとの懸念が広がっている。

キャドバリーは2009年からミルクバーなどの主力商品を中心に、パッケージの表面に国際フェアトレード認証ラベルを表示してきた。今後はこれを「ココアライフ」のマークに入れ替え、裏面に国際フェアトレードラベル機構との提携を示すという。2017年5月から順次導入し、2019年までに全商品に適用する。

英国の国際フェアトレード認証ラベル推進組織であるフェアトレード財団はこの動きを歓迎。同財団のバーバラ・クローザー政策・広報責任者は「両者の関係は終わりではなく、変化する」とコメント。「ココアライフ」の進捗(しんちょく)状況を独自に評価していくと述べた。

モンデリーズは2008年、カカオ農家の持続的な成長を後押しするため、独自の「ココアライフ」プログラムを開始。カカオの主要産出国であるガーナ、コートジボワール、インドネシア、ドミニカ共和国、インド、ブラジルの20万軒のカカオ農家を対象に、2022年までに総額4億ドルを支援する内容で、これまでに795軒以上が対象となった。ガーナでは、プログラムの対象となった農家の収入水準は対象外の農家に比べ49%高くなっているという。[環境ニュース]


関連国・地域: 英国アジア米国アフリカ中南米
関連業種: 食品・飲料農林・水産小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

英「一世一代」浮体式に注力 10万人雇用へ=港湾整備が鍵(08/01)

ヒースロー拡張計画に対抗案 地場不動産社、費用対効果に自信(08/01)

三井物産、スコットランドの港湾事業を取得(08/01)

食品ユニリーバ、上半期は5.1%減益(08/01)

日本車の対欧輸出、6月はまだら模様(08/01)

石油シェル、第2四半期は32%減益(08/01)

保険ジャスト、加ブルックフィールドが買収(08/01)

英空港、管制システム障害で155便欠航(08/01)

英、鉄道廃線跡に住宅4万戸 総工費10億ポンド=開発公社設立(07/31)

年金運用APG、豪オクトパスに6.5億ドル(07/31)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン