ベルギーのドイツ語圏は、ベルギービールの醸造および飲用文化を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録申請した。3カ国語を公用語とするベルギーにおいて、ビールが国民のアイデンティティー統合を促進したとしている。ロイター通信が伝えた。
ベルギービールの業界団体によると、同国内には200軒近いビール醸造所があり、約1,500種類の銘柄が製造されている。ベルギー料理にもビールが使用されるなど国民の生活に深く根差しており、醸造関係の博物館は30カ所前後あるという。
申請書では、ビール醸造は経済を刺激し、地方産品の販売促進や社会的な結び付きを強固にすることで、国民の幸福を向上させたと主張している。
ユネスコは12月初旬に開かれる会合で、インドのヨガやチェコとスロバキアの人形劇など計36件の申請と併せて協議する方針。ベルギービールは事前審査でリスト入りが推奨されており、登録の可能性が高いとみられている。ベルギーは現在、馬上からのエビ漁やバンシュのカーニバルなど12件の無形文化遺産が登録されている。
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