独ルフトハンザ航空のパイロット労組VCは、29~30日に再びストライキを決行すると発表した。27日に実施された労使協議で、賃金などをめぐる交渉が決裂したため。経営側は、労組が主張する要求が同業他社の水準と比べて高過ぎると批判している。
29日は短距離便、30日はドイツ発の全便が影響を受ける見通し。ルフトハンザは対象便を明らかにしていないが、特別スケジュールを組み対応するとしている。傘下の格安航空ジャーマンウイングスとユーロウイングス、スイスインターナショナル、オーストリア航空、伊エアドロミティ(Air Dolomiti)、ブリュッセル航空は通常通り運航する。
ルフトハンザは4.4%の賃上げを2段階に分けて実施するとともに、給与1.8カ月分の一時金支払いを提案。一方、労組側は過去5年間にさかのぼって年間平均3.66%の賃上げを適用するよう求めている。
ルフトハンザによると、先に4日間にわたり決行されたストでは2,755便が欠航となり、34万5,000人に影響が出た。賃金交渉をめぐるパイロット労組のストは2014年初め以降で14回目に上り、損失額は数億ユーロに達するとみられている。[労務]
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