オーストリアで難民による犯罪件数が急増している。ソボトカ内相が議会で明らかにした最新統計を元に、ザ・ローカルなどが22日伝えた。
それによると、首都ウィーンではアフガニスタン出身者による犯罪件数が年初からの8カ月間で960件に達し、昨年通年の730件を既に上回った。アルジェリア出身者は1,353件(昨年は1,229件)、ナイジェリア出身者は1,280件(同1,168件)にそれぞれ増えている。地域別ではウィーンでの発生件数が最も多く、これに北東部ニーダーエスターライヒ州が続いた。最も少なかったのは東部のブルゲンラント州だった。
難民の流入数も拡大している。今年は8月末時点でアフガニスタン人5,618人、ナイジェリア人683人、アルジェリア人183人がウィーンに滞在しており、1年前からそれぞれ3,442人、240人、119人増えた。
難民による犯罪の総件数は2015年の初めから38.8%拡大。窃盗が最も多く、これに身体的危害が続く。
なお、難民センターへの攻撃も増加している。内務省によると今年上半期(1~6月)は24件と昨年通年の25件とほぼ同数に達し、主に放火や器物破損、ネオナチの落書き、ヘイトスピーチなどが報告されている。
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