エストニアでラタス新首相が就任

エストニアのケルスティ・カリユライド大統領は20日、中道左派でロシア寄りの中央党のユリ・ラタス党首を新首相に指名した。ラタス氏は、社会民主党(SDE)と祖国・共和連合(IRL)の両党と連立政権樹立で合意しており、早ければ11月中にも組閣を終える。

今月初めに中道右派の改革党を中心とするロイバス連立政権は、政策をめぐる内紛から事実上崩壊。連立相手のSDEとIRLはロイバス首相の辞任を求めたが、同首相がこれを拒否したため、エストニア議会(一院制、定数101)で不信任投票を行い、これを賛成多数で可決していた。

これまで最大野党だった中央党では、先にロシアとの結びつきが強いとされていたサビサール党首が辞任し、ラタス新党首が誕生。これにより同党の親ロシア色が薄まったことで、中央党を軸とする連立政権がまとまった。新政権は議会で56議席を握ることになる。

3党は安全保障政策と外交政策では前政権を引き継ぐことで合意。ロシアに対する欧州連合(EU)の制裁を支持するとともに、北大西洋条約機構(NATO)による防衛費の国内総生産(GDP)2%以上の支出義務を維持する。ただし、EUによる難民の割り当ては支持しない。また3党は、閣僚ポストを5人ずつ分け合うことも決めている。


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