欧州連合(EU)市民の過半数がニュースメディアを信頼している――。欧州委員会が17~18日に開催した第2回年次会議「メディアの多元主義と民主主義」に先立ち、委託したEUの世論調査「ユーロバロメーター」の最新調査で、このような結果が明らかになった。
調査は9月24日~10月3日に、EU加盟国の2万8,000人を対象に行われた。
それによると、自国のメディアが信頼できる情報を提供していると考える人は全体の約53%。そう思わない人は44%だった。メディアを信頼する国民が最も多い国はフィンランド(88%)で、これにスウェーデン、デンマーク(共に77%)が続く。またポルトガルとアイルランドでも国民のそれぞれ73%、61%と、半数を大きく上回った。
反対に、メディアへの不信感はギリシャ(87%)、スペイン(71%)、フランス(69%)などでとりわけ高かった。
EU全体で見ると、メディアが伝える情報がスポンサーや政治家からの圧力によってゆがめられていると考える市民は57%に上り、メディアの独立性を信じる市民は37%にとどまっている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。