クリスマス商戦の始まりとされる「ブラックフライデー」のバーゲンセールの触れ込みは半分近くがうそ――。英消費者協会(CA)が発行する雑誌「ウィッチ?(Which?)」が行った調査で、こうした事実が判明した。
同誌は昨年、米オンライン販売大手アマゾン、英同業AOワールド、カタログ販売のアーゴス、家電・携帯電話販売大手ディクソンズ・カーフォンが運営する「カリーズ(Currys)PCワールド」、および百貨店のジョン・ルイスが販売した20品目の人気商品の価格を調査した。その結果、ブラックフライデー当日のいわゆる「バーゲン価格」の49%は、実は前後の期間よりも安くないことが判明した。
小売り業者は割安感をアピールするため、広告にしばしば「従来価格」を併記する。ただ、英国の広告規定では、値下げ直前まで、少なくとも28日間維持した価格にしかこの表記は認められていない。しかし「ウィッチ?」はAOワールドやカリーズPCワールドで違反事例が数多く見つかったと指摘。感謝祭の翌日に当たる11月25日の「ブラックフライデー」を前に、買い物客に警鐘を鳴らした。
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