ドイツ国民のインターネット利用時間が、来年にはテレビの視聴時間を超える――。こうした予測が、IT関連の米市場調査会社eマーケッターが実施した最新の調査で明らかになった。ブルームバーグが16日伝えた。
それによると、ドイツでは来年、18歳以上の成人がパソコンや携帯端末でインターネットを利用する時間が一日当たり平均3時間44分に達する見込みで、テレビ視聴時間を6分ほど上回る見通しという。実現すると、インターネットがテレビを上回るのは初めてとなる。
背景にはインターネットの普及や、テレビ番組を含む動画をストリーミングで閲覧できる環境が整ってきたことがある。eマーケッターによると、ドイツでは高齢者層へのインターネット普及が進んでおり、インターネット利用者数は6,360万人と西欧諸国で最多。また、米動画配信大手ネットフリックスや米オンライン販売大手アマゾンの映像ストリーミング・サービス「プライム」といった競合に対抗するため、独総合メディア大手ベルテルスマンの民放子会社RTLや独商業放送プロシーベンサット1メディアなどの既存テレビ局がデジタルサービスの強化を急いでいる。
同社は併せて、ドイツでは今年初めて、インターネットの携帯端末での利用がパソコンでの利用を上回るとみられていることを明らかにした。同様の現象は英国でも確認されている。
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