• 印刷する

英国、運転中の携帯電話使用を厳罰化=罰金倍増

英政府は、運転中の携帯電話使用に対する罰金を従来の100ポンドから200ポンドに引き上げる方針を明らかにした。交通違反ポイントも3点減点から6点減点に倍増する。英国では先に、携帯電話を使用していたトラック運転手が追突事故を起こし4人が亡くなっており、厳罰化を求める声が高まっていた。

政府は当初、罰金を150ポンドに引き上げる予定だったが、1月から3月にかけて実施した意見公募の結果、厳罰化への支持が強かったため一段の罰金増額を決めた。また、初回違反者はこれまで違反者講習を受けることにより減点を免れていたが、これを廃止する。政府は併せて、運転中の携帯電話使用の危険性を訴えるキャンペーンも展開する。

政府は年内に再度、意見公募を行う予定。メイ首相は「飲酒運転を社会的に受け入れられないものにしてきたように、運転中の携帯電話使用についても同じ取り組みが必要」と話している。

先の事故では、携帯電話で楽曲を探してタッチパネルを操作していたトラック運転手が、イングランド南東部バークシャー州の高速道路で渋滞中の車列に突っ込み、母子4人が死亡。運転手は懲役10年を科された。英国では運転中の携帯電話使用の摘発件数が2011年の12万3,100件から2015年には1万6,900件へと激減しているが、これは違反者が減ったためではなく、取り締まりに当たる警察官が27%削減されたためとみられている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 運輸IT・通信マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

イベルドローラ、UAE社と英国で洋上風力(07/11)

英仏、新たな移民対策を発表 「1人入国、1人出国」(07/11)

英政府、日本への投資拡大で協力覚書(07/11)

ロイヤルメール、2級郵便の土曜配達を廃止(07/11)

中銀、住宅ローン要件を緩和=融資増認める(07/11)

住友商事、英クリーンエネルギーに大型投資(07/11)

CBI、ロンドン証取からの企業流出に警鐘(07/11)

賃貸物件数、大幅減少続く=家賃高騰の恐れ(07/11)

グリーナジー、バイオディーゼル工場を閉鎖(07/11)

英政府、住宅ローン保証へ 購入支援でスキーム導入=報道(07/10)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン