独半導体大手インフィニオンテクノロジーズは9日、自動運転車に応用可能な技術を用い、立体パズル「ルービックキューブ」の世界最速記録を更新したと発表した。特製ロボットがパズル完成までの21回の動作に要した時間はわずか0.637秒だった。
世界キューブ協会によると、数日前にオランダ人青年が樹立した4.74秒の記録が、人間による挑戦としては世界最速。これに対し、インフィニオンのマイクロコントローラー「オーリックス(AURIX)」を使用したロボットは1秒未満での完成を何度でも実演することができる。前身のモデルが持っていた0.887秒も更新した格好。動作が余りに速いため、スロー再生用のカメラを設置したほどだ。
ルービックキューブを構成する54個の正方形は4,300京通り以上の組み合わせが可能で、最良の動かし方を判断するにはきわめて高度なコンピューター処理能力が必要。インフィニオンはこれを瞬時にこなす技術が、自動運転車の複雑な周辺環境への対応に役立つことを強調している。
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