英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空を運営するインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は、来夏から短距離路線でも高速WiFi(ワイファイ)サービスの提供を開始すると明らかにした。エアリンガス(アイルランド)とスペインの格安航空ブエリング(Vueling)を含む、傘下の全航空会社の路線で展開する。
IAGは4社の保有機材のうち、仏エアバス製のナローボディー機「A320」計341機を、英衛星通信大手インマルサットの次世代通信サービスに対応させる。同サービスは地上の第4世代(4G)移動通信規格「ロング・ターム・エボリューション(LTE)」とSバンド衛星を組み合わせたもので、高度に関わらず安定した通信速度を確保できるという。なお新サービスの利用料金は明らかにされていない。
機内での無線通信の利用は既に一般化しており、無料WiFiを提供する航空会社もある。通信が不安定なことも多く、専門家の間では機内WiFiサービスによる集客効果を疑問視する見方もある。
<用語解説>
Sバンド
衛星通信に使われる周波数帯で、Sバンドは2~4ギガヘルツ帯を指す。
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