スペインの憲法裁判所は20日、北東部カタルーニャ自治州での闘牛禁止を違憲とする判断を下した。動物愛護活動家らは強く反発しており、スペインからの独立を模索する同州と中央政府の溝も一段と深まりそうだ。BBC電子版などが伝えた。
カタルーニャでは、闘牛は時代遅れで野蛮とするとして2012年に禁止された。しかし憲法裁は「スペインの文化的遺産であり、全国的に保護されるべき」と主張する与党・国民党(PP)の立場を支持。禁止する権限は中央政府にしかないとの見解を示した。
スペインではカタルーニャに先立ち、カナリア諸島も闘牛を禁止。ほかにもバレアレス諸島などいくつかの自治体が禁止を検討中だが、今回と同様の違憲判断が他の自治体にも下されるとの見方が出ている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。