モンテネグロで16日実施された議会(一院制、定数81)選挙で、ジュカノビッチ首相率いる与党・社会主義者民主党(DPS)の得票率が41%に達し、第1党の座を維持した。ただ過半数には届かず、少数政党との連立を模索し、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)との連携強化を進める方針。選挙監視団体CeMIの発表を元に、各紙が伝えた。
最大野党の民主戦線は21%にとどまった。同党の大半は親ロシア・セルビア派で、今回の選挙はNATO加盟を目指すジュカノビッチ政権の欧州寄り路線の評価を問う格好となった。
同首相は開票結果を受け、「モンテネグロは欧州への統合に突き進み、間もなくNATO加盟議定書を批准すると確信を持って言える」と述べた。
なお投票締め切り後、20人のセルビア人が政治的動機に基づく武力攻撃を計画していた容疑で逮捕されている。
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