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議会選、与党・ジョージアの夢が勝利

ジョージア(グルジア)で9日、議会(一院制、定数150)選挙の開票が行われ、クビリカシビリ首相率いる与党「ジョージアの夢」が得票率48.65%で勝利した。親欧米路線を掲げる同党が引き続き政権を握ることで、西側との関係強化が見込まれる一方、ロシアとの関係維持に向けたかじ取りも迫られている。

「ジョージアの夢」は今回、改憲に必要な4分の3に迫る議席数を獲得した格好。選挙前は47議席を保持していた。一方、野党「統一国民運動」の得票率は27.12%。ジョージアの議会選挙は1991年の旧ソビエト連合崩壊以降、2度目だが、両党への不満などから投票率は過去最低の51.6%にとどまった。

欧州安全保障協力機構(OSCE)は今回の選挙について、「全体として、基本的な自由は尊重されていた」と評価。一方で、投票前の選挙活動を狙った銃撃事件や爆発事件が発生したほか、投票当日には投票会場2カ所に石が投げ込まれて投票箱が壊され、立会人が負傷する事件も起きており、緊張が消えたとは言えないようだ。

ジョージアでは2008年に南オセチア自治州をめぐってロシアと軍事衝突が発生。国土の5分の1は依然として親露派勢力が占拠している。なお、欧州連合(EU)の閣僚理事会の下部組織である常駐代表委員会(COREPER)は先に、ジョージアのEUへのビザ(査証)なし渡航を承認することで合意。今後、欧州議会と交渉を行う予定で、正式決定した場合は関係が加速しそうだ。


関連国・地域: 中国EUロシアジョージア
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治社会・事件

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