ブリュッセルのスカールベーク(Schaerbeek)地区で5日正午ごろ(現地時間)、ベルギー国籍の男(43)が警察官2人を刃物で切りつけた。男は現場に駆けつけた別の警察官に足を撃たれ、病院に運ばれた。AFP通信などが伝えた。
捜査当局によると、警察官の1人は首を、もう1人は腹部を刺されたが、命に別状はないという。なお犯人を取り押さえようとした3人目の警察官は鼻を骨折している。当局はテロ行為の可能性が高いとしているが、詳細は明らかにしていない。
この日は先に、ブリュッセル北駅で爆弾騒ぎが発生。1時間にわたり駅を封鎖する事態に至ったが、当局は2つの事件に関連性はないとしている。
ベルギーでは8月、南部シャルルロワ(Charleroi)の警察署の外でアルジェリア人の男(33)が女性警察官2人を切りつける事件が発生。男は別の警察官に撃たれて死亡し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が事件後に犯行声明を出した。3月にはブリュッセル空港や市内の地下鉄駅で自爆テロが発生し、32人が死亡。また、昨年11月にパリで起きた同時多発テロの実行犯の多くがベルギーに拠点を置いていた。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。