欧州で最も高齢化が進んでいるのはイタリア——。こうした事実が、欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットが9月29日公表した最新の調査で明らかになった。
2015年をベースとした調査によると、EU加盟国の中で、80歳以上の高齢者が人口全体に占める割合が最も高かったのはイタリアで、6.5%を記録した。これにギリシャ(6.3%)、スペイン(5.9%)、フランス(5.8%)、ポルトガル(5.7%)が続き、南欧諸国における高齢化が目立った。一方、高齢者の割合が最も低いのはアイルランドとスロバキアで共に3.1%。キプロスも3.2%となっている。
EU加盟国の平均は5.3%。2005年の4%から1.3ポイント上昇しており、EU全体で高齢化が進んでいることが浮き彫りとなった。2015年時点で80歳以上だった域内の高齢者数は2,700万人弱だった。
■平均余命はフランスがトップ
ユーロスタットによると、2014年時点で80歳だった人の平均余命は、フランスが11年と最も長い。このほか、スペイン(10.4年)とルクセンブルク(10.1年)、イタリア(10年)が2桁を記録している。一方、平均余命が最も短いのはブルガリアで7年。EU平均は9.5年と、10年前から1.1年延びている。
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