英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は9月29日、短距離路線のエコノミークラスで機内食を有料化すると発表した。英小売大手マークス・アンド・スペンサー(M&S)と提携し、同ブランドの軽食を提供する。英イージージェットやライアンエアー(アイルランド)など格安航空会社の手法を取り入れる格好だ。
有料化はヒースロー空港とガトウィック空港で来年1月11日から、シティー空港とスタンステッド空港では来夏までにそれぞれ開始する。
メニューはサンドイッチやポテトチップスのほか、ベジタリアン向け、グルテンフリーなどを用意。価格は全て5ポンド未満となっている。支払いには、BAのマイレージプログラム「アビオス(Avios)」のポイントも利用できる。
BAは、今回の動きは顧客調査の結果を反映していると説明。「M&Sは有名な英国のプレミアムブランドで、顧客に幅広い選択肢を与える理想的なパートナーシップだ」と強調した。
なおビジネスクラスでは、引き続き機内食が無料提供される。来春にはメニューを刷新する予定だ。
独2位の航空会社エアベルリンは8月、国内・欧州便のエコノミークラスで年内に有料の食事サービス「エア・ビストロ」を開始すると発表。英旅行大手トーマス・クック傘下の独格安航空コンドア(Condor)も、長距離便を除く全てのエコノミークラスで、水やコーヒー、紅茶の無料提供サービスを10月末で終了する方針を明らかにしている。
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