パリのポンピドゥー・センターの別館がブリュッセルでオープンする。同センターとブリュッセル市が9月29日、覚書(MOU)を交わした。
開館は遅くとも2020年を予定。ただ、第1回となる展覧会は2018年以降の開催を見込んでいる。場所は地下鉄イサー(Yser)駅のそばにある、1930年代に建設されたアールヌーボー様式の建物で、仏自動車大手PSAグループが所有し、傘下ブランド「シトロエン」のディーラーなどが入居する。市当局は文化施設を設置する目的で、昨年にこの建物を2,050万ユーロで購入した。
建物の延べ床面積は1万6,000平方メートルで、年内には改装案の公募を開始する予定。
ポンピドゥー・センターは、現代美術の作品を展示する場として1977年にオープンした。2010年には仏北東部メッスに別館が開設されたほか、2014年にはベルギー国境に近いモブージュ(Maubeuge)に新たな別館を設立する計画が明らかにされている。
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